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鰯料理の盛合せ【鬼滅短編・中編・長編番外編】

第23章 呪いの言葉、つるぺったん✳︎煉獄さん※裏表現有り


「…甘露寺さん、ほんの少し目のやり場に困るので落ち着いてください」


しのぶ様のその言葉に甘露寺様は顔を真っ赤に染め


「…っすみません…私ったら…つい興奮しちゃって…」


そう言って自分の手で両頬を覆った。けれどもすぐに両頬から手を離し、私の肩をガシッとつかむと(若干力が強すぎて痛い)


「すずねちゃんがそこで煉獄さんを避けるようなことをしちゃえば、その意地悪な子たちの思う壺になっちゃうわ!そんなのだめ!私、我慢できない!」


興奮はしてるが、それでいて悲しそうな目をしながらそう言った。

そんな甘露寺様の様子に


「…それも…そうなんですけど…」


歯切れの悪い返事をしてしまう。


「甘露寺さんのおっしゃる通りです」


そんな暗い雰囲気を払拭するような、凛としたしのぶ様の声が秘湯に響き


「確かに、すずねさんの胸は、”大きさ”という観点から見れば、平均と比べて小さめかもしれません」


とそう言った。


「…ですよね…」


しのぶ様は、肩を落としながらそう答える私に


「話は最後まできちんと聞いて下さい。”大きさに関しては”という話で、すずねさんの肌のきめ細やかさや手触りは、人のそれよりも秀でていると私は思っています。大きさ以外の観点と絡めて考えれば、見られることを、触られることを恥じるような胸だとは思いません」


ニコリと優しい笑みを浮かべながらそう言った。


「…本当ですか?」

「ええもちろん」

「そうよそうよ!すずねちゃんのお肌!つるつるのスベスベで触っているととても気持ちが良いの!これが触りたい放題だなんて、煉獄さんたら羨ましいわ!」

「…つるぺったんでも?」

「…っ!そこは…私が触ってしまったら煉獄さんに申し訳ないからなんとも言えないんだけど…」


そう困った様子で答える甘露寺様を助けるように


「すずねさんが、そこまで大きさに囚われてしまうのであれば、私にいい案があります」


しのぶ様が右人差し指をピンと立てながら言った。


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