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鰯料理の盛合せ【鬼滅短編・中編・長編番外編】

第16章 心を込めたお祝いをあなたに【暖和】【煉獄さんお誕生日】


本当はアルファベット表記の方が大人っぽくていいなと思っていた。けれども、そうすると長くなってしまい、店員さんに悪いなと思う気持ちの方が優ってしまったのだ。

「お誕生日用のロウソクはいかが致しますか?大きなロウソクと、小さなロウソクなら無料でおつけ可能ですが」

「あ、この数字のやつを買いたいのですが」

そう言って手に取ったロウソクを店員さんに渡す。

「こちらですね」

「それと、そこのスイートポテトを3つください」

「3つですね。かしこまりました。お持ち歩き時間はどれくらいでしょうか?」

「15分位です」

「では、保冷剤をひとつおつけしておきます」

「お願いします」

「ご用意しますので、レジの方にご移動頂きもう少々お待ちください」

店員さんにそう言われ、ショーケースの前から右側に移動し、レジ前まで移動する。


マンションに行ったらまずはカレーを作らないと。玉ねぎは絶対に飴色になるまで炒めたいから時間がかかるだろうし…あとはサツマイモのお味噌汁用の出汁も鰹と昆布でゆっくり取って…部屋の飾り付けは…子どもじゃないしいらないか


頭の中でマンションについてからの流れを決めている間に

「お待たせしました」

購入したタルトとスイートポテトを詰め終えた店員さんが、レジから私に声を掛ける。

鞄からお財布を取り出しながらレジに近づき、

「フルーツタルト一点、スイートポテト三点、ロウソク二点で合計4950円になります」

お財布から5000円を取り出し、トレーに置いた。

「5000円をお預かりしましたので…50円のお返しになります」

レシートとお釣りを受け取り、お財布を鞄にしまいケーキとスイートポテト、そしてロウソクが入った袋を受け取り、このデパートでの買い物は終わりとなる。

「ありがとうございました」

可愛らしい笑顔を浮かべる店員さんに会釈し、私はケーキ屋さんを後にした。






——————————







マンションに着き、ケーキ屋さんで決めた手順通りに進めていくも、時間はたくさんあったはずなのにあっという間に夕方になってしまった。


「授業は…もう終わってる時間だよね」


自分以外は誰もいない部屋で独り言を言いながら

"お疲れ様です。今日の帰りは何時頃になりそうですか?"

と杏寿郎さんにメッセージを送る。


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