第2章 ONE And ONLY2 (仁王雅治)
雅治は今、高校生の個人の試合に出ているがゆえに
神奈川にはいなくて、大阪の方に行ってしまっている
「何なら、大阪にまで行って見たらどうだ」
「は?」
「何を言って」
「しかし、仁王の事だ。最短で決めて帰ってくるだろう」
「そうだけど・・・」
「しかし、それは今週中。書かないで出すなんてことはこの立海ではありえないことだ。
精市、丸井、ジャッカル。仁王、俺は既にプロになることをそれに書いて行動していたからな。悩むまでもないが柳生も、教師になる。」
は?
それって一体・・・
「何じゃ、皆して何を話しておるんじゃ」
「噂をすれば。だな」
「あぁ。仁王、月渚は、進路で悩んでいるんだよ」
「は?進路?まだ書いておらんかったんか」
「だ、だって・・・っ」
「だっても何もないじゃろ。俺の嫁とでも書いとけばいいじゃろうが」
そうさらッと言いだした雅治に顔面赤面した私を見て
「茹蛸みたいだな」と言って来た幸村君と柳君
「でも、彼女は、栄養学を学びたいみたいなんだ」
「栄養学?」
「あぁ。お前のためだそうだ」
「俺の為、のぉ」
「何?」
ぐっと掴まれた腕が熱いくらいに痛い
久々に会ったのに
「幸村」
「何だい?」
「ほれ」
そう言って投げ渡したトロフィ
「流石だね。仁王」
「当り前じゃ」
そう言って2人から離れて向かったのは屋上