第2章 ONE And ONLY2 (仁王雅治)
あれから2年。現在高校3年生になり
進路の話になって行くテニス部員たち
当然私と雅治、男子テニス部も例外ではなくて
「月渚」
「精市君?」
「進路は、もう決めたのかい?」
「ううん。まだ、何も決まってないの。
このまま大学に上がってスポーツの栄養学でも学ぼうかなってまだ考え途中」
「そっか」
「おはよう。2人とも」
「おはよう。蓮二」
「おはよう。蓮二君」
「未だに君付けで呼ばれるのには、慣れないな」
「俺もそう思う。真田はなんか違った意味で名前で呼ばれてるの気持ち悪いけど」
「それをお前が言うのか」
そんな話を聞いているのも聞きなれて来た
「で?今度は進路か」
「あぁ。月渚がね」
「まだ、悩んでいるのか?今週中じゃなかったのか?」
「そうなんだけど、大学で学ぼうか、専門学校で学ぼうか悩んでいるの」
「なるほどな。だがここの方が専門学校よりも多くの専門誌も揃えられているぞ。何なら、大学に行っても、高等部の図書室を利用することも可能だ」
「そうなの?」
「あぁ」
「仁王は?」
「え?」
「仁王には、何か相談してるの?」
「ううん。してない。だって雅治は今、試合でそれどころじゃないもの」
「そうかなぁ?」
「お前の相談なら聞いてやりそうな気がするがな」
そう、なのかなぁ?