第1章 ONE And ONLY(仁王雅治)
「さて、と」
電車に揺られる事数時間。見慣れた街並みを歩いていく私
「あれ?月渚じゃん」
「ほんまや」
げっ向日君に忍足君
「なんや、神奈川行ったんとちゃうんかいな」
「立海には行ってるよ?当然。でも、氷帝には話すことは何もないから」
そう言ったわ私の言葉に「そうだけどよ」って返してきた向日君
「じゃあ、私は用があるから」
「さよか。気ぃ付けてな」
「ありがとう」
2人と別れてきたのは、有名なスポーツショップ
「あ、あった」
これだこれ。それに手を伸ばして、他にも頼まれたものを買い詰めていくと結構な量になったことに気が付いた、
「このバッグで足りるのかどうかの方が不安なんだけどなぁ」
袋数個分の荷物をキャリーバッグに詰め込んでお店を出ると
「幸村君、柳君」
「何を驚く」
「いや。驚くよね?普段練習中の時間だって言うのに」
「まぁ、そうだろうな」
「で?氷帝の奴らは?」
「どういう」
「一緒にいたんじゃ」
「いるわけがないでしょ?とっくに別れて・・・」
あ・・・やば
墓穴掘ったかも
「いたことには変わりはないみたいだね」