第7章 7
「雅治は、当然家が近いから帰ってもらうとしても
これから、帰るとなると遠くない?」
「遠いな。特に丸井と黒崎。真田は」
「あぁ」
「しかも、夜の深夜に近いこんな時間に歩いてたら
通報されるし、補導されるけど」
「それは勘弁したいなぁ」
「でしょ?だから、泊っていきなよ。」
「そうじゃの。俺は帰るとするかの。
甘ったれ小僧が泣いてる可能性もあるしのぉ」
「甘ったれ小僧?」
「雅治の妹。2号」
「2号言うんじゃなか」
「へ?増えたのか?」
「あぁ。今年生まれたんじゃ」
「なるほど」
玄関まで雅治を見送りに行くと
「また、明日来るナリ」
「うん。待ってる。
雅紀君にもたまにはおいでって伝えて」
「あぁ。喜ぶぜよ」
そう言って帰っていった雅治
「雅紀っていうのは」
「雅治の弟1号」
「なるほど」
「小学生のさ、しかも、3年生くらいなんだよね」
「これはまた」
随分と離れている雅治の弟
「きっと、明日来るよ。
雅治と一緒に」