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私と詐欺師

第17章 17



「しっかし、遅いですねぇ。仁王君は」

「アイツからマイペースを取ったら何が残るのよ」

「「マイペース?」」

「そう。意外でしょ?青学には」

「あ、いや」

そう言っている間に出て来た雅治

「流石じゃの。月渚」

「あのねぇ、支度ぐらいしてからこの家に泊まりに来てくれる」

「なんじゃ、お袋にあったんか」

「会うに決まってるでしょ。この時間だもの」

最悪じゃ。なんて言ってるけど、別に今に始まった事じゃないし

「仁王君。さっさと支度を」

「何じゃ、まだいたんか。やぎゅー」

「悪いけど、雅治を送ってくれるのは、柳生君だからね?」

「は?」
「え?」

「どう言うことじゃ」

「どう言うことも、こーいう事も無いでしょ。
これから鈴も起こしに行くんだから」

「黒崎なんてあの"ブタ"に任せておけばええじゃろ」

「「ブタ?」」

「あのねぇ」
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