第6章 6
「お母さん?」
「今学期で、青学から立海に戻りなさい。月渚」
「そうだな。娘と離れて暮らすのは
寂しいだろうが、ずっと会えないわけでもないしな。
月渚は、立海にいた時の方が
明るかったし、笑顔も多かったしな」
「!?」
「ありっ、ありがとう。お父さん、お母さん」
「いいのよ。青学にも立海にも連絡をしておきましょう」
「うん」
「あの家は・・・」
「まだ、日暮の家よ」
「え?」
売ったんじゃなかったの?
「売るわけがないでしょう?
月渚のすべてが詰まっている家だもの」
「お母さん・・・」
「それと、月渚をこれから日曜日まで
こちらでお預かりしても?」
「いいわよ。月渚が幸せならね」
「ありがとう」