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私と詐欺師

第6章 6



「柳君からも連絡が来るはずなんだけど」

そう言って数分後

「お待たせして申し訳ありません」

「いいえ
それで、急に話があるというのは」

「月渚さんが、青学で"いじめ"に会っています」

「「!?」」

「それと、授業レベルが違いすぎると」

「それは」

「青学が、遅すぎて、つまらないのだと思います」

「そう、なの」

「我々も、仁王も、彼女がいた方が
楽しく、部活にも力が入るのも事実で」

「立海に戻したい。そう言いたいのね?」

「はい。ですが
転校をして、またすぐに。というわけにはいかないでしょう
なので、彼女、月渚さんには
今学期だけでも頑張ってほしい旨は伝えてあります」

「あら。そうなの?」

そう言って私の方を見たお母さん

「うん」

「そうね。月渚には
無理強いをしていたのかもしれないわね。
雅治君とも引き離して
こっちにまで来て寂しい思いをさせているくらいなら
神奈川(そっち)で月渚らしい生活が出来るなら
もう、引き止められないわね」
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