第6章 6
丁度よくなったチャイム
「ごめん。また電話する」
「何だ、これから授業なんだ?」
「そう。でも、もう
立海ではやったところなんだけどね」
「それはつまらないだろう?」
「それはもちろん。ツマラナイに決まってる」
中に入ると落書きされた机とその上には
花瓶に入った花
「最悪・・・」
「どうしたんだい?」
「ねぇ、"立海に戻りたい"って言ったら
どうする・・・?」
「そりゃ、俺達には嬉しいけどね。
何かあったんだろう?」
「そこまで、メンタル強いわけじゃないんだけど」
「知っている」
「柳君・・・?」
「授業が始まると言ってクラスに入っているんだろう?」
「うん」
「では、クラスの中で起きた確率が100%だ。精市」
電話越しに言ってくれた柳君
「ふーん」