第6章 6
「なるほど。牽制しに来たというわけか」
「正解じゃ」
「そのためだけに、立海休んだって言うの?
帰ってから"魔王"が降臨してても私は知らないからね?」
「参謀には言って来てあるナリ」
柳君には言って来たのね。
そりゃ、あの2人に言った所で止められるのがオチだものね
「しかし、良く昨日の今日で
付き合おうって思えるよね」
「あぁ。だってのぉ
あんな愛の告白はすぐに答えるに決まっておるじゃろ」
「愛の告白?」
「いつの間に」
「違うから。
昨日コイツに持たせたのは、クッキーだから」
「え?クッキー?」
「そう。しかも1枚ずつちゃーんと
チョコペンで書いて
パズルみたいにしておいたでしょう?」
「あぁ。でも、すぐに参謀が
答えをくれたからのぉ」
アンニャロウ
「じゃから、"彼女"だって、いったじゃろ」
「はいはい。どうせ何を言っても
拒否権、ないんでしょう?」
「当たりじゃ」
「すげぇ会話」
「土曜日、来るんじゃろ?」
「勿論。立海のペースにこれ以上
遅れたくないもん」
「流石じゃのぉ」