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私と詐欺師

第5章 5



翌日、スポーツドリンクという名の
手作りドリンクをもってテニスコートへ

「何で、いるの」

「いちゃ、いけんかのぉ」

「雅治」

テニスコートにいたのは
ペテン師でありながら
私の幼なじみ。仁王雅治

「学校は?」

「休んだ」

はぁ・・・

「どうしたんだい?」

後ろから声をかけられて振り向くと
不二君と手塚君が来ていて

「何故、貴様がここにいる。仁王」

ぞろぞろと来はじめた青学テニス部員。

「んー。まず言っておこうかのぉ」

「?」

「何をだい」

「月渚には、誰も近づくんじゃないぜよ」

「ちょっ」

「へ?」

「俺の可愛い幼なじみで彼女ナリ。
テニス部はしょうがないとしても
他の男は許さんぜよ」

「ば、バカっ!」

「酷いナリ」

そんな事、全然思ってもないくせに

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