第5章 5
「どういうことだ。蓮二」
「アイツ(仁王)は日暮の前では
非公式でも、公式でも、負けた例がない」
そう言った柳君の言葉に驚きを隠せない青学メンバーと
青学の生徒たち。
「あれ?何やってるんっすか?先輩たち」
「やぁ。桃城。越前」
「あれ?この人(私)、立海の人じゃ」
「つい2か月前に転入してきたんだ。
今は、彼女・・・つまり
日暮のマネージャーという名の差し入れ係を
決めるための非公式の練習試合だ」
「へぇ・・・」
2人でボードを見た瞬間
固まっている、中学生組
「青学が・・・」
「負けて・・・る」
「あの手塚でさえ、幸村に敗れた」
コートを見ると、雅治のサーブで始まった
S1の試合
「え?」
「仁王さん、ペテン。まだ
出してない・・・?」
「何で・・・」
詐欺(ペテン)をしないで
オリジナルでなんて
「以外か?日暮」
「柳君」
「アイツ、自分で言って来たぞ?」