第5章 5

小さいお弁当箱に入っているのは
確実に肉なんだけど。
豚肉の生姜焼きだ。（意外と雅治はこれが好きだったりする）

「流石じゃのぉ。月渚の飯にありつける」

「何言ってるんだか」

「コイツ、2カ月
あの家に住み込んでるんだぜ？」

「あの家？」

「神奈川にあった、お前の家」

「あぁ」
なるほど

「何か、それって」

「ヘンタイじみてんだろぃ？」

言えてるわ。確実に
ヘンタイ化してきてる。

お昼ご飯が終わって
シングルス2を始める時

「え？もう出るの？幸村君」

「あぁ。今日の立海の花は
仁王に決めてもらおうと思ってね」

へー。ふーん。そう

「実感があまりないかい？」

「全くない」

「それはまた、手ごわいね」

「幸村」

「はいはい。日暮を
仁王から取るつもりはないけどね」

何言ってるんだか

「今日は、面白い作戦で行こうかのぉ」

面白い作戦？

「Ｓ1.よぅ見ときんしゃい」

「う、うん？」