第5章 5
「丸井君」
「何だよぃ」
「これ食べていいよ」
そう言って渡したのは、雅治の好きなもの
「へぇ、いいのかよぃ」
「もち。どっかの誰かさんは
野菜を食べないから、あげない」
「ゔー」
立海のこのやり取りをまじまじと見ている
青学メンバー
「あの仁王が、イヤイヤ食ってるのって」
「野菜だね」
「しかし、あの仁王が食うくらいの事を
日暮がしてるとは思えないのだが」
「あぁ」
丸井と話していると言うのに
雅治はイヤイヤ食べきった野菜を私に見せて来た
「月渚。食べたから、ソレ(焼肉)寄こしんしゃい」
「はいはい」
「本当。詐欺師の使いだよな。お前って」
「じゃなかったら、幼なじみだなんてやってらんないし」
「そりゃ、そうだ」
「これが終わってから、立海でまた、練習なんでしょ?」
「あぁ」