第5章 5
食べ終わって、しばらくしてから
青学も立海も、ウォーミングアップを開始した
「仁王。いい加減日暮から離れて練習」
「いーやーじゃー」
「幸村君。いい?」
「あぁ」
雅治の耳元に口をもっていき
「やーさーいー」
そう言った瞬間離れて行った雅治
「相変わらず、嫌いなのね」
「野菜は嫌じゃ」
「ふーん。なら夕飯は野菜大目にしようかな」
「酷いナリ」
そう言って軽くウォーミングアップをした雅治
「よろしく頼むよ。手塚」
「あぁ」
審判をするのは、佐伯君らしい
ということは、彼は試合をしないのか
「ダブルス2
立海大高校・真田弦一郎・柳生比呂士」
そう言って入って来た2人。
へぇ・・・面白そう
「ダブルス2
青学・乾貞治・橘桔平」
意外なペアだわ
「意外だな」
「お互い様だろう」
真田のサーブから始まったダブルス
私が見て来た真田君のどのサーブよりも早い
暫くのラリーの後
佐伯君の6-1という言葉で
立海が勝ったことを証明した
「続いてダブルス1
立海大高校・丸井ブン太・ジャッカル桑原」
「このペアは変わらねぇのかよ」
「青学・大石秀一郎・菊丸英二」
へぇ・・・
中学以来の再戦ってわけか
「あの時以来だな。非公式とはいえ
日暮が掛かってるしな」