第5章 5
「日暮。これはどうする」
「立海側においていいよ。
立海メンバーに作ったんだから」
「は?」
「流石だろぃ」
「そうですね」
「どうせ、誰も食べないで来たんでしょう?」
朝と書いたビニール袋から出した
重箱には、朝ごはんらしく
おにぎりと甘めの卵焼き。ウインナーと
普段朝食に出しておきたいものを詰め合わせて来た。
それと、1つだけデカいボトルには
暖かいみそ汁を(具は入れてないけど)
「いただきます」
私から離れない雅治に
「ここにいるから食べてきなよ」
「嫌じゃ」
「大丈夫だって」
「なら、月渚も一緒じゃ」
「今日の仁王はいつもより
甘えたモードだね」
「離れて2カ月。それで
この効果だとは。恐ろしいな日暮」
「何がよ」
「そう言えば、鈴は?」
「アイツは風で今日は休み」
「ありゃ」
「それでも、お前に会いたがってたんだぜぃ」
「私も合いたいに決まってるじゃんか」