第1章 1
式も終わり、放課後
私は、本当にただ、ただ帰ろうとしていたのだが
「日暮が俺達から逃げ出す可能性96%」
そう言っていたのに気づかなかった。
入り口に来ると、すでに待ち構えていた
柳君に、幸村君
「ここにいて正解だった。」
「な、なんで」
「一緒に出たはずの柳君がここにいるの?と
日暮は言う」
「うっ」
「答えは簡単だ。
日暮が俺達に黙って帰ろうとしているのがそもそも悪い」
はいはい。そーですね
「じゃ、行こうか」
2人と一緒に歩いて着いたのは
テニス部の部室。
他の部員と鈴は既に
この中にいて
「で?何だよぃ。
部活ないのに、仁王を抜いたレギュラーに
話って」