第5章 5
翌日、いつもよりも早く起きた私は
水の中に入っている果物を取り出す
「うん。こんなもんかな」
ボトルに蜂蜜と柑橘を合わせたものを入れて
作っておいた水を入れ込む。
他にも入れているけど
「ふぅ・・・」
本当なら、もう出る時間だけど
サボるって宣言してるしね
お弁当用に、おにぎりを握って
おかずもいろいろと作り
重箱3つ分作る。
まぁ、試合が終われば家に来るであろう
雅治には他にも用意しなければいけない
「こんなもんか」
全部出来上がったのは
10時を過ぎたころだ
「そろそろ行こうかな」
自転車にお弁当を乗せて
サドルにもひっかけて
飲み物は後ろに括り付けて押して歩く
青学に付けば、ちょうどついたであろう
立海のメンバー
「アイツ、まだ拗ねてるんだよ」
そう言って指をさした方を向くと
ムスーっとしながら外を見てる雅治の姿
「そっか」
「でも、アイツには今日シングルスで出て貰う」
「そう」