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私と詐欺師

第4章 4



「だからこそ、あの手紙を出そうとも
思ったけど、まだ出してもいない。あの真田に
仁王が喧嘩を吹っ掛けるとはだれも思うまい。
柳生とのダブルスも、丸井とのダブルスもダメ」

「うん?」

「そのうち、柳でも抑えられるか分からなくなる」

「猛獣使いでも?」

「ぶふっダメだろうね」

笑い堪えきれてないけど?

「取り合えず。また近いうちに連絡を入れる。
勿論、俺か柳からだ」

「うん。分かった」

そう言って切れた電話

7月か・・・
夏だし、少し濃いめのドリンク
作っておこうかな。

どうしたって、頭の中は
雅治が占めてしまう

「あ、その後に、合宿。やる予定みたいだから
よろしく。日暮」

「最悪。じゃあ、青学の
差し入れ係になったら気まずいじゃんか」

「俺達が負けるとでも?」

「思ってないけど」

「そう言うことで」
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