第5章 5
あの連絡から2カ月
「明日かぁ」
「何が?」
「不二君。おはよう」
「あぁ。で?何が明日何だい?」
「あれ?青学は何も言われてないの?
立海が明日来るって話」
「何だって!?」
その声に驚いた顔をした橘君と佐伯君
「どうしたんだよ?不二」
「いつものお前らしくないじゃないか」
「落ち着いてなんか。
立海が明日来るって言うのに」
「は?」
「嘘だろ?」
近々と言ったのは5月。
「妥当だね」
「何?」
「近々と言って来たのは5月だよ?
他校と非公式とはいえ練習試合も重ねてきている立海が
2カ月も間を開けるなんて可笑しいもの」
「何が言いたい」
「このままじゃ。立海の勝かな。
ま、きっと彼らの本命はその後の合宿だろうけど」
「合宿?」
「そう。何も聞かされていないのね。
それとも、立海の情報が早いだけなのかしら」
「今から手塚に確認を取ってくる」
そう言って出て行った3人