第4章 4
何こいつらの中にも、
神の子やマスターのついている人間を知らないって言うの?
「一体それは・・・」
「立海大付属高校。神の子、幸村精市。
同じく立海大付属高校。達人、柳蓮二。中学で当たっているし
知っていると思ったけど
知らない人もいるものなのね」
「じゃあ、私はこれで帰るから。
立海高校が来たら、楽しみね?」
けど、きっと勝つのは
王者。常勝立海の彼らよ
彼らには、何か作ってあげたいけど
幸村君に連絡を入れれば
教えてくれるかな
「あぁ。キミが、青学の差し入れ係に
なってくれることを期待しているよ」
お店を出て、家に帰ると
「お帰りなさい」
「ただいま」
「雅治君から、連絡があったのよ?
何回かかけたけど、電話中だったからって」
「え?」
慌ててスマホを取り出すと
着信履歴に、雅治の文字
「何で?」
「でも、彼に言わなかったのね」
「うん。言ったら。泣いちゃうもん。
離れたくないって思っちゃうから」
「そう・・・」