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私と詐欺師

第4章 4



何?

「いいことを聞いたな。不二」

「あぁ。もう1度戻ろうか。日暮」

「へ?」

戻って来た。というよりは
連れ戻された私。

既に親は食べ終わり、帰ったらしい

「さっき立海の柳と連絡を取った。
彼女は間違いなく青学へ転入してくる。
しかも、立海では差し入れ係として
ドリンクを作っていたみたいだ」

そう言った不二の言葉に、
ざわついた青学の男ども

「まぁ、僕も幸村から連絡は受けていたからね。
知っていたけど。彼女は、好きで
立海を離れたわけではない。ということは事実だ
だけど、青学の僕たち男子テニス部のマネージャーに
なってもらおうと思っている」

「はい!?私はやらないよ?」

「うん。だから、差し入れ係という名のマネージャー」

何、そのめんどくさいマネージャー業務

「やりません」

柳君と幸村君に言いつけてやる
幸村君は笑って毒を吐いてきそうだけど

「それは一体」

「立海で、男子テニス部のマネージャーと言えば
黒崎鈴さんだろう。
でも、陰で彼らを支えていたのは、おそらく
ここにいる彼女だ。
彼らの飲んでいるドリンクは、個人個人で
濃さが違い、スポーツドリンクの粉を使わず
彼女が作っていたとの蓮二からの情報だ」

「へぇ。粉を使わない・・・ドリンクか」

「それは確かにいいことだが」

「それを、練習だけじゃなく
練習試合や公式試合でも飲んでいた。となれば?」

「面白いな」

「だろう?」
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