第3章 3
夕方というよりも
夜に近い時間になったころ
練習も終わった
「お疲れ様」
「あぁ。腹減ったぜー」
クタクタになっているレギュラー陣
「はい。これ」
「お、ハチミツー!」
「いいのか?」
「味の保証は出来ないけど」
「それは一体・・・」
「スッペー」
「何が入っているんだい?」
「柑橘類。甘いものではなく、
酸っぱいものを入れるの。それで蜂蜜を足すだけ
暑いし、午前中に出さなかったのは」
「丸井にも気を使ってくれてたんだな」
「はは」
「さて、帰るかのぉ」
「もう着替え終わったの?」
「当り前じゃ。制服姿のお前さんだけ置いて
帰る訳なか。ほら、早く帰るぜよ」
「あ、うん。」
バイバイと他のメンバーに手を振ると寂しそうな顔をしていた
「月渚」
「んー?」
「さっきからなんじゃ」
「え?」
「俺の顔をジロジロと」
「何でもないよー?
急に男らしくなったなぁって思って」
「そんな急に変わるもんじゃ」
「変わったよ。仁王君は」