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私と詐欺師

第3章 3



「変わったのは、月渚じゃろ」

「え?」

私が変わった?

「月渚が高校に入る前に
いきなり1人で行くと言いだしたり。
俺の事を名前で呼ばんくなったのぉ」

うぅ

「しかも、急に避け始めたじゃろうが」

「そ、そんなこと」

「あるから。実際にそんなに離れるんじゃろ」

!?

腕が伸びてきたと思ったら
がっしりと腕を掴まれてしまった

「に・・」
「雅治じゃ」

「え?」

「何で、雅治と呼ばん」

「べ、別に意味ないよ?」

「本当か?」

「うん」

「ならよか」

仁王君の手は中学の時よりももっと、大きくなった気がする。
力もある。私がいなくても、やって行けるよね・・・?

「着いたの」

「ありがとう」
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