第3章 3
あれから、柳君が言った通り
連絡が入った。
今後の部活の休みは日曜日と祝日。
平日は学校があるからと土曜日もどうしようか悩んだ末に
結局練習にしたそうだ。
流石、王者。常勝立海を連ねるだけあって
練習量も半端じゃなく多い。
私もその分作る量が増えている気がするけど
5月に入り、学校も休みなんだけど
ゴールデンウィークだけは練習すると連絡があった
このチャンスしかない
「幸村君」
「日暮?」
「おはよう。明日で、私も
立海には入れないから。今のうちにこれを」
「これは?」
私が幸村君に渡したのは仁王君への手紙
「どうしてもだめな時に、仁王君に渡してほしい」
「俺からでいいのかい?」
「うん。私からは渡せない。
柳君なら、推測しちゃいそうだから」
「そう。分かった。俺達でダメなら
この手紙を渡すことにするよ。
渡さないことを期待したいけど」
「私も」
「月渚?随分と早いんじゃな」
「仁王君だって」
「あぁ。遅刻すると真田と幸村がおっかないからのぉ」