第2章 2
クラスに戻ってくると既に
終わらせたであろう、仁王君は
鈴と丸井君と一緒にいた
「随分と早いな」
「何を言っとるんじゃ」
「いや?これから日暮は
俺と一緒に寄るところがあるんだが」
「何も今日じゃなくてもいいじゃろ」
「いや。今後の部活の休みを
精市と弦一郎で決めるだけであって
何の意味もない休みだ。今日は。
そして、明日からのドリンクに入れる材料を
これからかに行くだけだ」
「ほんとか?」
「本当だ。今までも、日暮に作って
貰っていた材料が、高校(ここ)にあるとは限らないからな」
そう言っていたが、先生も何も言わないで
行っちゃったけどいいのかな
「月渚」
「?何?」
「何?じゃなか。そんなん1回
帰ってからでもよか」
「1回帰ったら、当分出ないけど?」
まだ、荷物の整理も終わってないんだから
そっちを先回しにしちゃうに決まってる
「ということだ。
どうせ、下校も一緒にしないんだろう?
なら日暮を俺が連れていても何も言えないはずだが」