第17章 17
「なわけないでしょ。鈴も私が起こしに行くんだから」
「そうですか。珍しいですね。丸井君が行かないのは」
「アイツは、今頃弟の世話してるよ」
「なるほど。では先に向かっているとしましょう」
「そうだね」
他校じゃなかったら、絵になるのかもしれないなぁ。
ジェントルマンと天才の2ショット
「英二も行こう?」
「おー」
先に行ってくれた、柳生君たちを背に
まずは自宅へ
家の中に入ると、案の定私の部屋で寝ている雅治の姿
「おーい。まさっはるー!」
「んー?なんじゃ。月渚がおる」
「何、寝ぼけてんの。あんた今日から合宿でしょうが」
「おーそうじゃった」
ぐーっっと体を伸ばして下に降りていく雅治
「何でやぎゅーがおるんじゃ」
はい!?
下に向かった雅治の後を追っていくと、確かに柳生君の姿と青学2人の姿
「来ちゃったんだ?」
「そうでしょう?。あの仁王君がこんなにすんなり起きてくれるとは」
「いや。雅治は、あれでも半分寝てるよ」
「「は?」」
「おや、まだ寝ぼけているのですか」
「うん」
「しかし流石幼なじみなだけありますね」
「喧嘩売ってるでしょ?アンタ」
「まさか」