第17章 17
電話を切って、バスに乗り込むと
「ごめんなさい。湘南の手前で私だけ降ろしてもらえますか?」
「わかりました」
そう言って座席に座ると
「何かあるのかい?」
「寝坊助を起こさなくちゃいけないの」
「「寝坊助?」」
誰の事だかさっぱり分かっていない様子の青学メンバー
「赤也の事だよ。アイツも一応は立海生だからね?」
「そうだったな」
「だけどさ、何で日暮さんが起こししに行かなくちゃ行けねぇんだ?」
「確かに。立海なら幸村さんとか柳さんとか柳生さんとかあたりに」
「まぁ、朝からあの"魔王様"を降臨させたくない、柳君と真田君。起こすには優しすぎる柳生君じゃねぇ。
それともう何人か起こさなくちゃいけないからさ。私の場合」
「数人?」
「そ。丸井君あたりはもう、起きてるだろうけどね」
「丸井?」
「意外とアイツは幸村君と同じくらい早いよ?起きるの」
「マジ!?」
「本当」