第17章 17
翌日からの合宿には青学の前についていた皆
来ていないのは中学生組だけだ
「おはよう、皆」
「あぁ。おはよう」
「大丈夫なのか?」
「うん。大丈夫。皆と同じだけ合宿にいていいって言われてるから」
「そうか」
そんな話をしていたら、着いたらしい中学生組
「あれ?あんた立海の」
「まだ、青学の生徒だ」
そう言ってくれた手塚君
「どういう」
「1学期だけ、こっちに通っていたんだ」
そう言った不二君の言葉に驚いている海堂君
「そっか。中学生組も参加なんだっけ」
ということは、赤也も参加するのか
ピピピとなった私のスマホには、柳の文字
「何だろ。こんな早朝に」
「大丈夫か?」
「先に乗ってて?」
「あぁ」
バスの外で、電話に出ると
「朝からすまないな。実は"また"赤也が起きていないらしい」
「はぁ・・・?」
「そこでだ。例のごとく、お前に頼みたい」
「それは構わないけど、なんで私なわけ?柳君でもいいんじゃない?」
「何を言っている。お前の方がアイツの起きやすい確率が高いのだ」
「あ、そう。分かった。湘南の手前で私だけ降りるよ」
「助かる」