第16章 16
「立海中学に日暮を入れたのも仁王なんだ」
そう言った幸村君の言葉に固まった青学の生徒
「恐らく、立海に入らなければ、仁王とはもっと疎遠になり今以上に口も利かず、青学よりも悪い環境で勉学をしていることだろう」
「そんな環境なんだ」
「あぁ。仁王が日暮とただ一緒に居たいがゆえに立海に入れ込んだようなものだしな。だが、それでも最終的に決め込むのは日暮で、彼女自身が決めた道だ」
「そうなんだ」
お昼休憩が終わったと思ったら
「日暮。次、体育だよ」
マジかよ・・・
あんまり体動かすの得意じゃないんだよなぁ
「そう言えば、2人は初めて見るかもね。青学の体育」
「どう言うことだい?」
「青学は体育も男女混合で行うんだ」
「「・・・」」
「今日はね、この間のテニスの続きみたいだよ」
「は?」
「この学園は体育でもテニスを行うのか」
「あぁ。シングルスでの練習しかできないけど。面白い発見も出来るよ。日暮の運動音痴加減とかね」
「「そこまで見破れるのか。青学の天才は」
「そうでもないさ」