第16章 16
「何を!?」
「なら、この花の花言葉、全て教えましょうか」
そう言った幸村君の目は本気だ。
本気で怒っているときの目つきだ。
赤也にもこんな目つきをしていたのを思い出した
「精市」
「大丈夫だよ。日暮の前で本気で怒るわけがないだろ?真田じゃあるまいし」
「確かに。真田君はどこでも怒ってそうなイメージしかないわ。特に、赤也には」
「だろう?赤也も日暮がいなくて寂しそうだけどね」
「そっか」
先生の方を向いた幸村君は
「日暮が、貴女に嫉妬する理由もなければ、増悪する理由もない。第一、日暮は悪意なんてものは全くないけどね。この花の花言葉のように愚かなのは、あなた方だ」
「幸村君!?」
あろうことか、教師の目の前で花瓶ごと割った幸村君
「日暮には、もっといい花言葉を向こう(立海)で教えてあげるよ」
「ありがとう」
「まぁ、精市の言うこともあながち間違っていない。が、多少の花言葉を精市から聞かされている日暮には、分かっていたようだな。だから、こんな場所に置いていたのだろう?」
「当たり。最後に教えてあげる。私からのこれに対しての花言葉のお返し」
「何ですって!?」