第16章 16
「何で、止めるんだよ?」
「分からないかい?今のサエは中学の時の切原によく似ているよ」
「なんだと!?」
「へぇ。不二君、中学の時の赤也を知ってるんだ?」
「あぁ。関東大会で1度だけ試合をしたんだ。その時の彼に似ているよ。サエは」
「・・・っ」
「でもさ。赤也は違うよ。ちゃんと自分に帰ってくれば恐怖を覚える。恐怖を覚えて、また実力(ちから)を付ける。
でも、佐伯君は?そうじゃないでしょ。正論や、自分が間違っていることをしても、こうやって不二君や手塚君が止めない限り続けるでしょう?
ここでやった立海との練習試合の時もそう。雅治に止められなければ、手を出していたでしょう」
「・・・」
無言の拝呈と言った所か
「日暮」
「はい?」
「夏の合宿はどうするつもりだ」
「あぁ。出来る範囲で出るよ。というか
立海サイドから強制参加のお達しが出てるしね」
「お達し・・・?」
「行けば分かるよ」