第16章 16
「橘君だったら分かるわよね?
妹がテニスボールで狙われて撃たれてきたらどんな気持ちになるか」
「・・・っあぁ」
「私たちは、それを目の前で体験したの。ましてや小学生のあんな小さな男の子を狙うなんて可笑しいでしょう」
「そう、だな。すまない」
「謝る相手が違うんじゃない?わたしじゃない。雅治に言うべきでしょう?正確には雅治の弟だけど」
「そう、だな」
「じゃあ、私は学校に行くから」
そう言って玄関を出ると後ろからついてくる2人
「やぁ、おはよう」
「おはよう。不二君、手塚君」
「あぁ。後ろの2人はどうしたんだい?」
「朝からうちの前にいたの。何も言ってこなかったけど
見て居たでしょう?あの2人が子供に向かってボールを打ったところ」
「そう言えば」
「その話をしたんだよね」
「なるほど」
「自分の兄弟や身内に例えないと分からないなんてどうかしているでしょう」
「そうだね。僕も裕太もテニスをしているから、そこは何も言えないけど」
「そうなんだ?」
「あぁ」