第16章 16
翌日、図書館前に来たのは
私と柳君。予想が外れたのは、丸井君と雅治が一緒に来たことだ
「珍しいね」
「あぁ」
「そうでもないだろ」
「私はてっきり雅治が寝て過ごすもんだと思ってたよ?」
「俺もそうしたかったんじゃ」
へぇ
やっぱり
「流石、幼なじみだな。考えていることが分かるとは」
「そうでもないよ?雅治の行動は私でも読めない」
「どういう意味じゃ」
「そのままの意味」
そんな話をしていると、柳生君も来て
「おはようございます」
「おはよう。柳生君」
「そろそろ行くか」
そう言った柳君。
「何じゃ。ここでするわけじゃないんか」
「あぁ。今日は幸村の家でするんだ」
「幸村君の?」
「あぁ」