第15章 15
立海で1年生ながらに生徒会に入るくらいの秀才ぶりだ
「そうでもないだろう?お前だって、本気を出せば」
「本気を出しても中学3年間に高校1年の中間テストは、柳君と雅治には勝てなかったんですー」
「ほう」
「ほんと、2人には参るよ」
「何を言っているんだか」
丸井君も鈴も食器を下げて行くと
「月渚、柳君たちもありがとう」
「え?」
「何がだ」
「合宿の話。聞いてくれただけでもちょっと気持ちに整理がついた」
「そっか」
「参加はするのだろう?」
「うん。無理だけはしないようにする」
「そうしろ」
柳君は、スマホを出したと思ったら耳に当てているのを見ると幸村君に連絡を入れているのだろう
「俺だ。黒崎も参加にしておいてくれ」
「あぁ。大丈夫だ。ここに日暮もいる」
そう言った柳君はふっと笑って
「いや。大丈夫だろう。コイツに全部は無理だろう」
「そうだろうな」
「あぁ」
そう言って切った電話。