第15章 15
「具材はね、前もって煮ておいたのを冷蔵庫にしまっておいたんだ。それを今日は土鍋で炊いただけ」
「「は?」」
「それはまた」
「随分と手の込んだことを」
「でしょう?桑原君も食べてみる?」
「そうですね。彼は食べたことがないかもしれませんね」
「それって食えるのかよ?」
「食べられるよ。ちゃんと」
桑原君の分もよそって出すと
「確かに炊飯器で炊いた匂いとはまた違っていいですね」
「そうでしょ?たまに、これが食べたくなるの。
土鍋で炊いたご飯」
頂きます。そう言って食べ始めた皆
「うまっ」
「良かった」
カウンターで勉強を始めると
とりあえず分かるところだけ埋めていく
「流石だな。ここまで分かっているんだな」
「へ?」
真横には、柳君がいて
「あれ?食べてたんじゃなかったの?」
「とっくに終わっている」
あ、そうですか
「とりあえず、分かるところからやって行こうと思って」
「そうか。だが、これには
この(b)を代用していくとやりやすいぞ。(a)でも出来ないことはないがややこしい」
「なるほど。さすが柳君だね」