第2章 2
「フられちゃった」
「「!?」」
柳君も柳生君も驚いている。
柳君に関しては、あの糸目から開眼するほどに
「タイプじゃないって。分かってたんだけどなぁ
いざ、本人から言われるとさすがにキツイ」
「いやですね」
「タイプはあくまでタイプだ。
好きになるのはまた話が違うだろう」
そうなんだろうけど・・・
クラスの男子が帰って来たと思ったら
「なー。体育、何やってもいいってよ!」
「それはまた」
「珍しいな」
「いいなぁ。2人共。運動神経良くて」
「お前も言うほど悪いわけではないだろう」
「でも、格別いいわけでもないけど」
午後の授業は2時間とも体育のはず。
この2人はそのままテニスをぶっ通しで行うだろう
「日暮もテニスコートに来るか」
「見てるだけなの、ツマラナイ」
「まぁ、確かに」
「日暮。では、こうしよう
最初、俺と柳生で打ち合う」
それは、まぁいつもの練習と何ら変わりはないね
「その後、誰かと一緒に組んでテニスをするのも
悪くはないだろう」
まぁ、それもそうだけど