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私と詐欺師

第2章 2



その言葉だけで、満足だよ。
仁王君。ありがとう

「少し寝るナリ」

そう言って寝てしまった仁王君

「ほんと、何考えてるのか、良く分からないや」

仁王君の銀色の髪の毛をいじくりながらお昼休みを
屋上で過ごした

「仁王君?そろそろ、教室行こう?
私があの2人に冷やかされるんだけど」

んーーーと起きた仁王君

「ほんと月渚はいい嫁になりそうじゃの」

「なっ!?」

バカじゃないの!?と言うと

「じゃけど、月渚はタイプじゃなか」

そう言った瞬間、ズンと来てしまった

そうだね。仁王君のタイプって駆け引き上手な人だもんね。
年上の女(ひと)が似合いそう

「先に行くね」

「月渚!?」

屋上を出て教室に戻ると
既に戻ってきていた柳君と柳生君

「おや、遅かったですね」

「珍しいな。仁王と食べてきた割りには
あまり嬉しそうではないな」

「嬉しくなんかない」

「ほぅ」

「それはまた」
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