第15章 15
柳君は既に氷帝のマネージャーの情報を入手していたことが恐ろしかった
「氷帝学園、高等部1年。
跡部の幼なじみにして、あの人数を誇る氷帝のマネージャーという肩書だが
実際は何もできないという。」
何もできないのに、マネージャーなんて務まる訳・・・
「性別は女。料理はソコソコだそうだが
ほぼすることはない。なぜなら
あの跡部の幼なじみであるがゆえに、全て
跡部にそこら辺は任せていると言えるだろう」
うげ
「だが、合宿ではそうはいかないだろう」
「そうじゃの」
「恐らく、調理系は全て日暮にかかってくる」
「マジですか」
「あぁ」
最悪・・・
氷帝の分まで作るとか、レパートリーだって少ないのに
氷帝のあのメンバーの口に合うかなんて分からない
あ、でもそれは青学のメンバーも一緒か
「日暮?」
「はぁ・・・」
「頼まれてくれるか?」
「やるしかないでしょ。私しかできないってなれば」
「流石。立海の差し入れ係」