第15章 15
「でもさー立海で。このメンバーって皆兄妹
いるんじゃね?」
「あぁ。そうかも」
確かに鈴もお兄さんがいるんだっけ。
「私も兄妹、欲しかったなぁ」
「は?」
「え?」
「む?それは一体」
「そうだったな。日暮は1人っ子だったな」
「嘘だろぃ!?」
「嘘じゃないんだけど。
別に両親が不仲なわけでもないけど
私は兄妹いないから羨ましいよ」
「雅治を見ているとさ、年の離れてる兄弟も
悪くはないかなって思ったりすることもあるんだ」
「へぇ」
「家庭的なのが得意なのは
日暮の家も仁王家も、両親が共働きで
仁王家に関しては、お姉さんは既に家を出てるのもあって
必然的に私がしてる」
「なるほど。それは面白いことを聞いた。
仁王家から、あの野菜の量を貰っても何も言わないのは
あの2人に使われているから」
「ふむ」