第15章 15
「流石だ。立海大」
「そっちこそ。もうしばらくの間
日暮の事、頼んだよ」
「あぁ」
確かに。学校はあと2週間ある。
その2週間は、まだ、憂鬱だ
「日暮」
「手塚君?」
「安心していい。お前の勉強のスピードが速いというのなら
クラスではなく、図書室や空き教室で勉強をするのも
俺達は自分の手段だと思う」
「そっか」
「それと、不二が立海に行くかもしれない」
そう言った手塚君の言葉に
ざわついた立海メンバーに次いで青学メンバーも言葉にならないようだった
「確かに立海にはもう1人の転入は不二だったのか。
だが、日暮に聞いているだろうが
青学の授業よりも立海は多いぞ」
「うん。だから、どこまで進んでいるのか
知りたいんだ」
「日暮」
「言って良いの?」
「ああ」
「青学の倍は進んでる。
私もこうやって金曜日の夕方に来て
土日でみんなに勉強を見て貰ってるぐらいに
青学は遅れているから」
「そうか」