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私と詐欺師

第14章 14



「幸い、明日は日曜。多少
遅れたところで連絡をしておけば平気だろう」

「え?」

「青学だ」

あぁ。なるほど

「これよりシングルス1を開始します
立海大付属、幸村精市。
青春学園、不二周助」

中学生組は驚いているか

そりゃそうだ。
手塚君がダブルスで出て、不二君がシングルス何だから

「やぁ」

「よろしく頼むよ。幸村」

イップスは、きっと不二君には通用していない
柳君と同じ原理だろう

不二君も幸村君も、互角の試合だ
流石。と言った所だろう

「流石、神の子と青学の天才と言った所じゃ」

「うん」

あの赤也ですら興奮しているとみていいだろう

「赤也。良く見ておけ。
これが王者立海を引っ張る男のテニスだ」

「ラリーが」

「長くなってきましたね」

「どちらが先に、しか」

そう言った矢先、幸村君が仕掛けたのが分かったからだ
それでも、不二君も負けじと
幸村君の放つ打球に食らいついている

誰もが瞬きをするのを忘れていただろう

「ゲームセット、ウォンバイ立海大付属
幸村7-6」

青学側がざわついているのが良くわかる
でも、これで実力の半分だから驚きだ

「完敗だね」

「こっちもだ」

幸村君のラケットは、ガットが既に切れている。
これで入らなければ、幸村君は負けていたかもしれない
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