第14章 14

「んー・・・」

丸井君を見ると心配そうに鈴の方を見ている

「続きましてシングルスを開始します。
立海大付属高校、丸井ブン太」

「な！？」

驚いたのは青学の方だ。
いつも、ダブルスでしか出てこない丸井君が
シングルスで出てきたのだから

「青春学園、佐伯虎次郎」

「へぇ」

「何だ」

あ、丸井君の目。本気モードだ

「幸村君」

「何だい？」

「本気でやりたい」

「いいよ」

そう言った幸村君の言葉に、足のパワーアンクルを外した丸井君

足を外すってことは、それなりに本気だ

「何だ。腕は外さなくていいのかい？」

「お前、バカにしてんだろ」

「何？」

「立海（うち）のマネージャーにボールを
当てようとしたり、手を出そうとしてんの
俺達には、どうも馬鹿にしているようにしか見えない」

「丸井君・・・？」

「これ（腕のパワーリスト）外させてほしいなら
俺に1ゲーム取ってから言いやがれ」

「！？」

丸井君が、怒ってる
滅多に怒らない、あの丸井君がだ

「へぇ。大した自身だ」