第14章 14
戻って来た幸村君は
「これから、室内コートに変更する」
「へ?」
「この外の暑さじゃ、誰が倒れても可笑しくない。
現に黒崎が倒れたことで
それが余計に分かった事だろう」
「まぁ」
「そこで。室内コートにして
黒崎には休んでもらう。その代わり
日暮」
「何?」
「マネージャー代理で頼む」
「リョウカイ」
室内コートに移動した私たち。
室内というだけあって、空調もしっかりとしている。
「涼しい」
「そうじゃのぉ。
あまり、室内は使わんからな」
確かに。いつもはきっと他の部活で使っているのだろう
「随分と立派なんだな」
「あぁ。室内は、全天候型にしているんだ」
「なるほど」