第14章 14
「2人は?作らなくて平気?」
「いいのかい?」
「どうせ、一緒に作るんだから
3つや4つ増えたところであまり変わらないけど」
「そうか」
そう言って出してきたボトル
蜂蜜とレモン。それとデトックスウォーターを入れていく
「相変わらず、その蜂蜜を作っているんだな」
「あぁ、これ?」
「あぁ」
「これが重宝してるんだ。
今まで作ってたドリンクの蜂蜜は
全員これだよ」
「なるほど。道理で」
「柳が作っても同じ味が出ないわけだ」
「そりゃそうだよ。蜂蜜の作り方まで聞かれなかったし
例のノートにも記してないからね」
「だろうな」
「2人も味の確認しておいてね」
「あぁ」
「助かったよ」
そんな話をしているとふぇぇと泣き出した雅治の妹
「おー。よしよし」
ひょいっと抱えた雅治に何の違和感がないのは
雅紀君の面倒を見ているからだろう
「なんか、本当のパパって感じだよね」
「うん」