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私と詐欺師

第14章 14



「どうせ、姉貴は帰って来ん」

「そうだねぇ」

一度家を出て、雅治の家に行くと
冷蔵庫に入りきらない野菜などを少し拝借し
それと、冷蔵庫の中身と
冷凍庫を見て収穫完了

「相変わらずじゃの…ぉ
って何で野菜まで持ってくるんじゃ」

「あのねぇ。雅治の生活に合わせっきりにしたら
こっちの身体がおかしくなるんだって」

「可笑しくなんてなりゃせん」

丁度帰って来たらしい真田君もいて

「随分と買い込んで来たな」

「あぁ。これは仁王家の食材」

「何?」

「大丈夫。おばさんたちも分かってることだもん」

「ならばいいのだが」

「さて、朝ごはん作るか」

土曜日の朝を和食と決めたのは
大体があの3人がいるからだ
雅治は、割と何でも食べるし
(野菜以外は)

「2人も和食で平気?」

「あぁ」

数分もしないで出来上がった朝ごはんを見て

「卵焼きはー?」

「雅紀。よぅ見てみぃ」

そう言って見に来た雅紀君

「あ、卵!」

「先に食べてて。お昼ご飯も作らなくちゃいけないから」

「おー」

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