第14章 14
「俺と月渚の子じゃよ」
「「日暮」」
「んなわけないでしょ。
雅治の弟だよ。2人共」
「は?」
「おばさんたちはもう、仕事に出てるんだ?」
「あぁ。おかげで朝早くから起こされてるぜよ」
朝弱い雅治がこの時間に来るくらいだもんね
「しかし、随分と」
「年が離れておるからのぉ。
随分と可愛いもんじゃ」
「今日、立海に連れて行くしかないからのぉ」
「あ、そうなんだ」
「あぁ」
ひょいっと渡された末っ子。
「妹?」
「あぁ」
私に渡されても泣きもしない末っ子
「今は寝てるからのぉ。
起きたら大変じゃ」
そう言って雅紀君と遊び始めてしまった雅治
「ちょっと。朝ごはん、作れない
ドリンク作れない」
「おー。すまん。すまん」
「思ってもないくせに」