第13章 13 不二side
そう言って帰っていった仁王を見送った後
食べていなかった食事をようやく手にありつけた
「そう言えば、今日
朝の練習の時のドリンクって
どうやって作ったんだろう?」
「そうだな」
「お前たちも飲んだのか」
「え?」
「あぁ」
普段は野菜をメインに作る乾の汁何だけど
今日は彼女の作ったドリンクも出された
「あれは、俺ですら同じ味は出せない」
「どういうことだ」
「日暮からは、メニューを貰っている。が
日暮と同じ味ではないだろう」
「あぁ。そう言えば」
「うむ。隠し味に何か入れているのかもしれない」
隠し味、か
それもまた興味深いけど
「一体いつ、作ってるんだろうね?彼女」
「それも気になるな」