第12章 12
「あぁ、そう言えば、一緒に帰って来たよね?
立海のメンバーと」
「言っただろう?俺達と一緒にいたと」
「それは」
「私が立海にいた。そう言うこと。
オーダーは手塚君が持ってるから、彼らは知らない」
「そうなのかい?」
「あぁ」
「それに、私は、夏休みが入れば
東京ではなく神奈川に戻ってこれるしいいんだけど
それでも、立海に追い付くには
勉強もしなくちゃいけないから。柳君に見て貰ってただけ」
「そうか」
疑り深いのね?
「月渚」
「どしたの?」
「これ(アイス)」
「いいよ。丸井君たちも食べて」
「サンキュー」
鈴もアイスを取って食べているが
「なんだ。仁王は帰るのか」
「だって近所だもの」
「は?」
「言ったでしょう?幼馴染だって」
「では、私も帰るとしましょう」
柳生君は恐らく雅治の家に行くのだろう
「雅治、明日の朝練習あるからね?」
「おー。モーニングコール頼むかのぉ」
「雅紀君に頼んで」
「おぉー」
そう言って帰っていった2人
「日暮は」
「ん?」
「日暮は、何であの時平気な顔をしていたんだい?」
「平気な顔?」